そう、我らが司令官菅生修が監視用モニターで一部始終を見ていた。もちろんスロー再生である。

「了解した。新条並びにランドルは指定の位置に緊急集合!出動準備を整えろ」

「おーいっランドル、呼び出しだ!出動だぞぉっ」

若武者新条直輝、又の名をムシャ仮面である

「なんだと?!フロイラインが危機だというのか?こうしてはおれん急ぐぞ新条っ!」

慌てているのはK.L.V.ランドル、又の名をアマデウス仮面であった。そして数分後3人が司令室に集まった。

「我らゴーグル戦隊ユニオン仮面!!」

我らゴーグル戦隊ユニオン仮面!!

「さて、ポーズも決まったことだし、早く行くぞ。用意は良いか?新条」

「ああっいつでも良いぜっ。修さんお願いします」

「私は修ではないっ。今はナイト仮面だ。分かるね?ムシャ仮面君」

「あ、失礼しました。」

「はいはい。ではそろそろ出動で〜すっ」

その声を聞くか聞かないかのタイミングで二人は飛び出した。そう二人は自分の愛車で現場まで行くのであった。だが少しずつ新条が遅れだした

「何をしている、新条?急がないとフロイラインが危ないのだぞっ」

「分かっている、だがエンジンがおかしいようだ。先に行ってくれ二人とも」

「言われなくても足手まといなど待っている余裕は無い!行くぞっナイト!」

「そうだな、必ず追いついてくるんだぞムシャ仮面君」

そういってランドル達のマシンはもう見えなくなってしまった。一方の新条はもはや止まるのは時間の問題に見えた。

「くそうっどうしたエクスペリオン!動けっ動け動け動けぇっ!!!」

しだいにスピードは緩やかになりやがて完全に停止した

「くそっ、こんなところで諦めてたまるかっ!!!」

何を思ったか新条は車を降りて後ろに回り車を自分で押し始めた

「待っててくださいね、あすかさん。俺は諦めない、必ず貴方を助けてみせる。ミキの友人を護ってみせるっ!!」

炎天下の中新条は車を押しつづけた・・・