同じ時、違う場所では同じように会合が行われていた

「偉いわ〜アンリ君、ちゃんとさらって来たのね」

「フン、当たり前だろ。あれくらい当然さ。まぁもっともあの程度の仕事も出来ないやつも昔はいたみたいだけどねぇ」

「それは誰の事を言ってるのかしら?アンリ」

「別にぃ誰とは行ってませんけど〜」

「まぁまぁ今日子さん落ち着いてください」

暗闇の中から優しく、そして力強い声が部屋に響き渡る。男の声である

「はっ、失礼しました名雲様。早速ですが次回の作戦でこの羽衣の力を試してみたいのですが」

「そうですね、では今回もサイバーレンジャーが既に出てきている様子です。彼らの目的はおそらくその天女の羽衣と少女の奪還でしょう。早速出迎えてあげてくれますか?」

「かしこまりました、名雲様。」

「そうそう、今回の作戦から彼を連れて行ってください。入りたまえ」

 部屋の奥の扉から人影が入ってくる細身の体のようだった

アオイ帝国(株)勢ぞろい

「フィル・フリッツです、よろしくお願いします」

「あなたフィルなの?私がスカウトした時とは随分感じが違うみたいだけど?」

「ええ、あれから名雲様に鍛えていただきましたから」

「そう、、まぁいいわ。では行くわよっアンリ、フィル。」

「はいっ♪(やった、風見さんに会えるんだ♪)」

 一人だけ楽しそうにしているアンリであった

「・・・・・・・・・」

「何よ?フィルってこんなに暗かったかしら?・・・」

「そうそう、今日子さん。今回は少し大規模な作戦になります。あとで私も行きますのでよろしくお願いします」

「かしこまりました。ではアレのテストをするのですね?」

「ええ、アルザードの最終テストを今回しようと思っているのですよ」

「遂に最終段階に到達したのですね、楽しみですわ。では行ってまいります」