レイアップP.P.P108
2020年から1チーム2台体制が義務付けられ、また最大参加台数も26台に減少されたことに伴って、チーム同士の合併・吸収が相次いだ。スリーピー社のワークスチームであるP.P.Pベラドンナも参戦以来の不振を打開するために、第1回から参戦している名門バーミンガムを事実上吸収合併する。そのため、旧バーミンガムの主要スタッフが参加し、このマシンもバーミンガムで使用されていたグラミッドシリーズの特徴である巨大な扇型のウイングを含むリアの形状とフロントフェンダー部はフォルムをほぼ受け継いでいる。一方、コクピットがシャープになり、ホイールベースが延長されるなど、以前のスポーツカー的なフォルムからフォーミュラタイプへと大きく変化を遂げている。2020、2021年はともに入賞ゼロ。2022年は第2戦のブラジルで予選7位を記録する大健闘を見せるが、基本的には下位に埋もれ、決勝でもエンジントラブルでコース脇にマシンを止めるシーンが多く見られた。
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