イシュザークOO-X3(ランドル用)
前年シュティールが席巻したことにより勃発したマシンウォーズを受けて、ユニオンが送り込んだマシン。各チームとも打倒シュティールのため様々な方向性を模索するなか、ランドルはシュティール化することを選ぶ。既に前バージョンでハイネルに設計を依頼し、ローリングコクピットシステムを導入していたため、リニアホイールの導入もそれほど難しい話ではなかった。フォルムもフォーミュラタイプとなり、フロントウィングやリアカウルなど端々にシュティールで使われたデザインが流用されている。初めて導入したリニアホイールにトラブルはほとんど無く、信頼性は高かったが、アルザードの登場でリニアホイールの優位性は薄れた。そこで、GPを戦う裏で開発が継続されていた水素エンジンにそれ以上のパワーを出すメドがつくと、新条直輝が加入する日本GPからは再び水素エンジンを搭載した00-X3/IIを投入することが決定。常に表彰台には立つものの、(後にフリッツが失格になり、繰り上げで3勝となるが)1勝も挙げられないままに終わってしまった。

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